母乳&こどもの被曝数値水増し等 放射能問題

子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道
的な決定に抗議し、撤回を要求する

声明・要請文
http://e-shift.org/?p=166

オンライン署名はこちらから
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4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断に
おける放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準
を、福島県教育委員会や関係機関に通知した。この年20ミリシ
ーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相
当すると政府は示している。
3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業
を禁止している
放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約
6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的な
決定であり、私たちは強くこれに抗議する。

年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定
を受けている線量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適
用される最大線量に相当する。
さらにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考
慮にいれておらず、また、内部被曝を考慮していない。
現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された
放射線モニタリングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイ
クロシーベルト/時以上)に相当する学校が75%以上存在する
。さらに「個別被ばく管理区域」(2.3マイクロシー
ベルト/時以上)に相当する学校が約20%も存在し、きわめて
危険な状況にある。

今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強
要するとともに、子どもの被曝量をおさえようという学校側の
自主的な防護措置を妨げることにもなる。
文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会(ICRP
)勧告Pub.109およびICRP3月21日付声明の「非常事態収束
後」の基準、参考レベルの1-20ミリシーベルトに基づくとして
いるが、その上限を採用することとなる。
21日現在、日本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては
、何一つ具体的な情報が開示されていない。また、子どもの感
受性や内部被曝が考慮されなかった理由も説明されていない。
文科省原子力安全委員会において、どのような協議
が行われたのかは不明であり、極めてあいまいな状況にある(
注)。

私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。
・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回す
ること・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安
全とした専門家の氏名を公表すること

(注)4月21日の政府交渉で、原子力安全委員会は正式な会議
を開かずに、子どもに年20ミリシーベルトを適用することを「
差支えなし」としたことが明らかになった。また、4月22日、5
人の原子力安全委員の意見とりまとめについて議事録
は無かったと、福島瑞穂議員事務所に回答している。

(参考)
4月21日付ドイツシュピーゲル誌の20ミリシーベルト設定に関
する記事(「文部科学省、子どもたちに対してドイツの原発
働者と同様の被爆限度基準を設定」)より、専門家のコメント
エドムント・レンクフェルダー(オットーハーグ放射線研究所
)「明らかにがん発症の確率が高まる。基準設定により政府は
法的には責任を逃れるが、道徳的には全くそうではない。」

呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャ
パン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大
飯・高浜原発に反対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan

オンライン署名はこちらから
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(ここまで)

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資料1 猪瀬直樹 TWITTER発言 「専業主婦はパート」にでもなり 被曝数値のよめる「社会人」になれ 説

資料2

2011年4月3日 東京新聞

放射線の影響について講演する菊地氏=自治医大


 福島第一原発の事故を受けて不安が高まっている放射線への理解を深めてもらおうと、自治医大下野市)は三日、専門家による講演会を開き、市民ら約二百人が聞き入った。

 同大RI(放射性同位元素)センター管理主任の菊地透氏(61)が講師を務め「県内の環境は問題ない。正しい情報を知り、これまで通りの生活をしてください」と呼び掛けた。

 菊地氏は「瞬間的に出た通常の何十倍という数字に右往左往するのは混乱のもと」と指摘。「放射線量を従来と単純に比較するよりも、健康に影響するかどうかを基準にレベル分けして公表した方が良い」と主張した。

 野菜や牛乳、水道水から基準以上の放射性物質が検出された問題については「一年間毎日食べ、飲み続けて影響が出るかもしれない値。すぐに下がったのだから、心配する方がストレスになって体に良くない」と解説。広島と長崎の原爆のデータを例に、被ばくによるがんリスクにも触れ「放射線量が一〇〇ミリシーベルト以下では胎児も含めて影響はなく、遺伝的な差も出ない」と説明した。

 会場からは質問が相次ぎ、「母乳は放射性ヨウ素が濃縮されるか」との問いには「母体がフィルターとなって逆に薄まる。どんどん母乳をあげてください」と答えた。 (清水祐樹)